濱 仁隆 院長への独自インタビュー

両親と同じ歯科医師になり、補綴（ほてつ）学を専門に

『浜歯科』は、私の母が30数年前に始めた医院です。両親はともに歯科医師でしたが、父は企業の歯科室に勤務しており、母の診療する背中を見て育ってきました。自分にとって身近な仕事が歯科ということもあり、この道に進む事にしました。
まだ歯科学生だった頃のことですが、課題として歯の模型をいくつももらってきては、改装する前の医院で“歯”を作っていた記憶があります。今振り返りますと、手を動かすこと、何かを作ることが好きで、それも補綴科を選んだ一因だと思います。
大学を卒業後、大学院に進学し、並行して補綴科に籍を置きました。その後大学病院の歯科インプラントセンターに併任することになりました。現在センターには非常勤講師として赴いていますが、当時の経験が今の私を支えていると思います。
2005年に『浜歯科』を継承した形になります（JR中央／総武線・高円寺駅より徒歩10分、東京メトロ丸ノ内線・新高円寺駅より徒歩5分）。
改装にあたっては、木の温もりの感じられるクリニックにしたいと考えました。歯科医院っぽくないというよりも、冷たくない雰囲気を心掛けたということですね。また、診療室からは庭が見えるようになっています。よく庭をご覧になりながら話されている患者さんを見かけます。

分かりやすい説明を心がけ、将来を見据えた歯科治療を実践

難しい症例になりますと、40枚ほどのスライドを作り、プレゼンテーションをおこないます。現在の状況をお伝えするのはもちろん、今は良いとしても、数年後、この歯とこの歯にトラブルが起こった時には注意が必要ですといったこともお伝えしていきます。
みなさん、説明をした時点では困っていないわけです。ですから、すべてを理解していただけないこともありますが、資料として保管し、またその方がいらっしゃった時、取り出してもう1度お話をすることもあります。実際に何年か経ち、「あの時言われた通りになりました」とおっしゃられ、再度治療をおこなったことも幾度かありました。
私たちは、ただ治療をしていれば良いわけではありません。それと同じくらいに大事なことは、伝えていくことだと思うのです。お口の中の環境は刻々と変わっていきます。将来を見越し、どう介入していくべきなのか。そのことを常に念頭に置き、提案と対話を繰り返しながら治療を進めていきます。

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