北條 泰 院長への独自インタビュー

常に向上心を持ち、研鑽に励んだ日々

医療への憧れは小さい頃からありました。先に兄が医師の道を選んだので、それに触発されたことと、幼い頃より細かい作業が好きだったことを併せ、この道に進んだのです。
私は両親が歯医者さんではなかったので、そんなに“良い口”をしているわけもなく、頻繁に歯医者さんのお世話になっていました。患者さんとして歯医者さんに抱いていたさまざまな思いが、今こうして歯科医師となったからこそ、生かされているのではないかと思っています。
大学卒業後は、医科大学の口腔外科に勤務しました。当然、回りはほとんどがお医者さんですから、彼らと同等ではないにせよ、身体のことをある程度は理解していなければなりません。そこで全身のことを学び、実践してきたことが、今にして思えば、良い経験になっているかと思います。
大学の口腔外科を辞した後は、街の歯医者さんで全般的に歯科医療を学びました。当時は土日もどこかの勉強会に出掛けていて、休んだ記憶はあまりないのですが、それがなければ、今の私はなかったかもしれませんね。

北欧式の歯周治療をベースとした予防歯科

もう5、6年前のことになるでしょうか。北欧のスウェーデンに研修に行く機会を得ることが出来ました。ご存知の方も多いと思いますが、あちらは歯周病の患者さんが非常に少ないのです。どうしてか、どういうケアがされているか、疑問に思った私は彼の地に赴き、グローバルな場で研鑽を重ね、以来、北欧スタイルの歯周治療をおこなっています。
一般の方で、歯周病とインプラントは別物と思われている方は多いと思います。しかし、インプラントを長期に渡って機能させるには、歯周治療の技術を応用した継続的なメンテナンスが欠かせません。その事実から考えても、最も重要な治療は、メンテナンスだと言えます。

私は周辺の学校の校医をしていたことがありますが、そこで小学生のお子さんに接するうちに、親御さんを含めたお口への意識を高めることの重要性を実感することとなりました。そのくらいから歯医者さんに通うことが常識となれば、大きくなっても当たり前のように歯医者さんに足を運ぶようになります。
当院ではお口の健康手帳というものをお配りしています。記録が手元にあれば、ふとした瞬間にお口のことを意識するようになりますし、ご本人はもちろん、ご家族へもその意識は波及していくことでしょう。予防のために歯医者さんに通う。ご家族を含め、お口に関心を持って過ごしていただきたいですね。

続きを読む→