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中島 由美子 院長

YUMIKO NAKAJIMA

不調の根本にある悩みや心配事に耳を傾け、
女性の体をずっと守り続けていく

東京女子医科大学大学院で博士号取得後、同大学病院を中心に産婦人科医としてキャリアを積む。1989年に父が開院したのをきっかけに当院でも診療にあたり、2004年からは院長として引き継いでいる。

中島 由美子 院長

中島 由美子 院長

下平レディスクリニック

杉並区/高円寺南/東高円寺駅

  • ●婦人科
  • ●産婦人科

父と同じ道をたどって見えてきたこと

中島 由美子 院長

祖父、父と同じ産婦人科医の道を選んだのは、内科、外科問わず多角的に医療に携わりたいと思っていたからです。産婦人科は女性の体全般をみるわけですから、内科的診療からメスを握る外科的治療まで広範囲な医療が必要とされ、いろいろなことにチャレンジしたかった私にはぴったりでした。産婦人科医になって気づいたことは、先輩医師でもある父の足跡です。父は子宮膣部びらんと子宮頸がんの研究を長年行っていて、下平式高周波凝固器という器具を考案しました。これはびらんや初期の頸がんを治療するために開発されたものですが、高周波を用いて施術を行うという点で画期的な器具でした。もともとは産婦人科の開業医の先生を対象に開発したもので、診療台のそばに置いて外来の患者様の止血や切開時に使用する想定でしたが、万能な器具ゆえ、現在では他の科でもいろいろな手術で使われています。父のライフワークとも言える研究とその成果について、父と同じ産婦人科に進んでいなければ深く理解することはなかったですね。産婦人科医になって本当に良かったなと心から感じています。

幅広い世代のかかりつけ医として

中島 由美子 院長

私がこの病院を引き継いだのは2004年になりますが、父が開院した当時は自宅としても使っていて、その面影は今でもあちこちに残っていますね。自分が絵が好きなので、絵を飾ったり、花を生けたりして明るくて暖かい雰囲気の中で患者様がリラックスできるようにといつも気を配っています。父の代から来ていただいている方を始め、その子供さん、お孫さんと2代、3代にわたって受診されているご家庭も多いですね。また、遠方に引っ越された方が東京に来た際に婦人科検診を受けられることもあり、近隣だけではなく各地の患者様を診察しています。診療のメインは更年期障害や月経困難症、月経不順などですが、4、5歳ぐらいのお子様のおりものを心配されて来られるお母様もいらっしゃいますね。あとは70〜90代の方が骨盤臓器脱(性器脱)といって子宮や膀胱が下がってきてしまう症状で通院されることもあり、産婦人科と一口に言っても患者様の年代、症状は非常に多岐にわたります。そのため診察では痛みが出ないように一番小さい膣鏡を使ったり、丁寧でわかりやすい説明をしたりと、どんな患者様でも快適に受診していただけるように気をつけています。

決してひとりでは悩まないで欲しい

中島 由美子 院長

産婦人科において近年よく言われるのは子宮内膜症が増えているということですね。当院でも、ひどい生理痛をずっと我慢していたり、生理不順をそのままにしていて症状が悪化していたという患者様がよく見受けられます。あとは私の年齢とも重なるということもあってか、更年期障害で悩まれている方もよくご相談にいらっしゃいますね。更年期障害は卵巣機能の衰えに伴い、40歳を過ぎたあたりから症状が出てくるわけですが、よく知られるほてりやのぼせ、動悸といったことから外陰部炎や尿道炎などの泌尿器系・生殖器系など、もちろん個人差はありますが非常にたくさんの症状が現れてきます。当院ではいくつかの治療法を用いて対処していきますが、複数の症状にアプローチできるホルモン補充療法(HRT)や漢方、代替療法をご紹介しています。患者様の状態をよく診察したうえで適切な薬を投与していきます。また子宮膣部びらんを心配して来院される若い方もいますね。ただ実際のところ、子宮膣部びらんは病的なものではなく女性ホルモンの活性化による生理的な状態であることも多く、すぐに手術というわけではなく、まずは様子をみて治療という流れになります。婦人科系の症状は心配しがちですが、診察してみると大丈夫だったということも多々ありますので、ひとりで悩まずにまずは相談に来ていただきたいですね。

本当のことを知ることが治療への第一歩

『下平レディスクリニック』の診療で大事にしていることは患者様の話をしっかり聞くことです。「お腹が痛い」と言われてすぐ治療するわけではなく、どういう風に痛いのか、いつ痛いのか、頻度はどうなのかなど、痛みについてひとつずつ探っていきます。そうやって話を聞いていくと病院に来た本当の理由が他にあったり、症状の原因となるような悩みを抱えている場合も多く、そこに働きかけて治療につなげていくケースもありますね。具体的には、月経不順で来院された患者様の話を聞いていくと家庭内のトラブルによるストレスが関係していたとか、おりものを心配されて来られた方が実は性交渉が痛くてうまくできないという悩みを持っていたりということですね。最初は深い話ができなくても、患者様のサインを見逃さないようにちょっとした表情や口ぶりに注意しながら診察するようにしています。本当のことを知る姿勢というのは実は患者様にとっても大切なことなんです。現在はインターネットを通じて多くの情報を得ることができますが、間違った情報もかなりあります。なるべく正しい情報や知識をつかんで物事に対処して欲しいというのが私の願いですね。産婦人科は行きにくい場所かもしれませんが、正確な情報、知識できちんと治すためにぜひ足を運んで欲しいと思います。

これから受診される患者さんへ

赤い屋根が特徴の『下平レディスクリニック』は東京メトロ丸ノ内線「東高円寺駅」から歩いて5分ほどのところにあります。更年期障害や月経異常、おりものの相談など何か気になることがあればご相談にいらしてください。医師を含め、スタッフは全員女性ですのでご安心ください。病気は自分が治すという強い気持ちで打ち克つものです。患者様と一緒になって治療に取り組んでいければいいなと思っています。

※上記記事は2017年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

中島 由美子 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 好きな言葉・座右の銘:明けない夜はない
  • 好きな場所・観光地:軽井沢

グラフで見る『中島 由美子 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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